Hiya~~
不労所得が欲しい
西オーストラリア州在住のカスミです
- 雇用に関する基本的な法律
- 適切な時給の算出方法
- 最低賃金以下で働かされた時の対処法
今回は、オーストラリアで働くうえで絶対に知っておいてほしい法律に関してお話します。
働く前に、まず仕事を見つけないといけないですね。効率よく仕事を探す方法については以下の記事をお読みください。
オーストラリアに来たばかり人が法律に詳しくないのは当たり前です。
私も最初の頃はなーんにも知りませんでした。
しかし、州立専門学校のTAFEでDiploma というレベルを勉強していたときに、法律のこともたくさん学びました。
そこで勉強したことをもとに、なるべくわかりやすく説明するので、最後までお付き合いいただければと思います。
それではー、どうぞっ！
序章
日本でいう【労働基準監督署】がオーストラリアの【Fair work ombudsman】に当たります。※日本とオーストラリアは法律の内容が異なるので、この２つの機関が全く同じ役割を果たすわけではありませんのでご理解ください。
【Fair work ombudsman】のウェブサイトです。
このウェブサイトに書いてあることを一緒に読んで理解していきましょう。
当記事に書いている法律の内容は
全て Fair work ombudsman の
ウェブサイト内に書いてあることです。
噂話や誰かから又聞きして
信憑性が定かでは無い情報は一切ありません。
雇用形態について
Full time（フルタイム）
Part time（パートタイム）
Casual （カジュアル）
オーストラリアには３つの雇用形態があります。
フルタイムとパートタイムは、いわゆる正社員であり、Permanent position （パーマネントポジション）とも呼ばれます。
Permanent position パーマネントポジション
雇用契約が終了する際は、1-4週間前に通知される権利を持ちます。
この期間は、働いていた長さに応じて変動します。
参照 Notice and final pay – Fair Work Ombudsman
年次休暇と病気・介護休暇を有給で取得できます。
パートタイムの人は、働く時間数に応じて取得できる日数が変わります。
参照 Full-time employees – Fair Work Ombudsman
Part-time employees – Fair Work Ombudsman
Full time フルタイム
基本的には、平均して週に38時間働きます
家庭内暴力休暇を有給で取得できます
参照 Full-time employees – Fair Work Ombudsman
Part time パートタイム
週に38時間以下働きます
毎週の勤務時間は基本的には一定です
10日間の家庭内暴力休暇を有給で取得できます（この10日は、働く時間数によって変わるものではありません）
オーストラリアでは日本に比べて家庭内暴力の被害を受けている人の割合が高く、とても身近な犯罪・脅威として認識されています。
参照 Part-time employees – Fair Work Ombudsman
Casual Position カジュアル
雇用主の必要に応じて週に働く時間数は変動します。急にシフトが無くなったり誰かと交代になったりすることもあります。
解雇・退職に際して、事前の通知は法的に必要ありません。
つまり、雇用主が
君、明日から仕事来なくていいから
と言うのも、
労働者が仕事をバックれるのも法的には全く問題ないということです。
これらのことが主な理由として、最低賃金は、パーマネントポジションより25%上乗せされます
スタッフの入れ替わりが激しいローカルレストランで働いていたときは、いきなり来なくなるオーストラリア人を何人も見てきました（年代性別関係なく）
バックれても、問題はありませんが、オーストラリアはコネ社会です。次の職探しの際によいリファレンスをもらえないのは覚悟しておきましょう。まあ、バックレた会社のことは履歴書には載せない方がいいかもしれないですね。
解説 オーストラリアの履歴書には【Reference】という項目があります。あなたの働きぶりを知っている人、つまり、以前働いていた場所のマネージャーやスーパーバイザーの名前と連絡先を書きます。仕事の応募をすると、応募先の会社があなたのReference リストの人に連絡をして、あなたがこの仕事に最適か判断します。そこで、Reference リストの中に自分がバックレた会社の人間の名前を書いておくと、どうなるかわかりますよね。よいリファレンスがもらえずに、仕事を探すのに難航するでしょう。
業種・職種・レベルによって異なる最低賃金
業種やレベル（能力）により
最低賃金は、異なります
ワーホリや移住初期に、より多くの人が就くであろうお仕事、ファームジョブとレストランジョブの最低賃金を見ていきましょう。
これ以外の仕事に就いている人は、【Fair Work Ombudsman】 の
‘’ Pay Calculator ‘’
から誰でも簡単に最低賃金を確認することができるので、一度、ウェブサイトを開いてみることをお勧めします。
ワーホリは大多数の人がカジュアルで雇用されるので、以下では、カジュアルの最低賃金を載せています。
ファームでピッキング/パッキングをする人
野菜や果物の
ピッカー/パッカーは
Horticulture Award が
適用されます
以下は、Fair Work Ombudsman のウェブサイトから引用したものです。Horticulture Award [MA000028] – Fair Work Ombudsman
果物や野菜をピッキング/パッキング
する人には
Horticulture Award が
適用されることが
しっかり記載してあります。
カジュアルのレベルは１から５まであります。レベルとは、従業員のその仕事に対する能力のことです。能力が高い分、最低賃金も上がります。
レベルごとに定義があり、オーストラリアで初めて農業をし、基本的な作業のみを割り当てられるワーホリの方たちはレベル１とされことが妥当です。
下の表を見てもらえればわかるように、ファームでピッキングやパッキングをする人の最低賃金は、29.33ドルです。（2024年7月時点）
テレビで最低賃金は、30.15ドルだと言っていたよ。
なんでそれ以下なの？
これに対しては、正直、私もまったく同じ疑問を持っています。
最低賃金は、全ての業種の中の一番低い額を言うべきです。
現在、ファームでピッキングやパッキングをしている人たちはちゃんと最低賃金 29.33ドル 払われていますか？歩合制で働いていても最低賃金は保証されます。
人件費を抑えるために、ワーホリの子たちをパートタイムで雇用する悪徳ファームがあります。
パートタイムで雇用することがなぜ悪徳ファームなのか詳しいことは以下の記事で説明していますので、あわせてどうぞ。
ウェイター/ウェイトレスとして働く人
カフェやレストランで働く人は
Restaurant Industry Award が適用されます
以下は、Fair Work Ombudsman のウェブサイトから引用したものです。P.A.C.T Pay Calculator – Find your award (fairwork.gov.au)
レストランやカフェの
ホールやキッチンで働く人は
Restaurant Industry Award
が適用されることが
しっかり記載してあります。
カジュアルのレベルは、１から６まであります。レベルとは、従業員のその仕事に対する能力のことです。能力が高い分、最低賃金も上がります。
【Introductory level】とは、レベル１の要件を満たすことができない人で、このレベルは最大3ヶ月まで保たれる、と記載があります。
レベル1で求められる仕事内容は、お皿・グラスの回収、テーブル拭き・セッティング、金銭の受け取りという基本的なものです。
フェアワークが定義するそれぞれのレベルに応じた能力は以下の通りです。
参考 Restaurant Industry Award – Fair Work Ombudsman
下の表から分かるように、ウェイターやウェイトレスで働く人の最低賃金は、30.13ドルです。（2024年7月時点）
ワーホリを安く雇うためにカジュアルより
最低賃金が低いパートタイムで雇用して
有給休暇を与えないのは、ブラック企業がよくやる手法です。
必ず自分の雇用形態を確認しましょう！
最低賃金以下で雇われたときの対処法
やっとの思いで見つけた仕事が最低賃金以下だった
気づかないうちに実は最低賃金以下で働かされていた
残念ながらこういう人たち、よくいます。
そのような職場からは今すぐ去るか、雇用主に確認して、適切な時給にしてもらうのが最適です。が、現実はそう簡単にはいかないこともあります。
また仕事探すの大変…
お金のこと聞くの、言い出し辛い
違法だと指摘するの怖くて出来ない
その気持ちよく分かります。
働きながら、あなたがやるべきことは以下の通りです
これらの証拠を元に、退職後に、いくら未払い金があるのか計算して、雇用主に支払いの請求（証拠を残すためにメールで）をして、雇用主が支払いに応じないなら、fair work に連絡する
私はこの方法は実際にやったことはないですが、州立専門学校の先生でもあり、過去にカフェを経営していたオーストラリア人の友人が教えてくれた方法です。
最後に
法律を知らない人が騙されることは、世の中、当たり前に起きています。そんな世の中変えたいなんて、わたしはこれっぽっちも思っていません。
ただ、この記事が1人でも多くの人を、悪い雇用主から守るのに少しでも役立っていければ幸いです。
知識は自分を守るための
盾にも武器にもなります
これからもオーストラリアに関する情報や知識を発信していくので読んでもらえると嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
私は、永住権取得を目指す全ての方、オーストラリア生活を存分に満喫したい全ての方、そしてオーストラリアが大好きなそこのあなたを心より応援しています。
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最後までお付き合いありがとうございます。
なるべく分かりやすく書いたつもりですが、疑問があれば遠慮なくコメント欄で聞いてください。
私は、永住権取得を目指す全ての方、オーストラリア生活を存分に満喫したい全ての方、そしてオーストラリアが大好きなそこのあなたを心より応援しています。
筆者 カスミのプロフィールはこちらです。
それでは、bye~~
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