永住権申請却下の詳細とその後取得に至った経緯

ビザ
カスミ
カスミ

Hiya~~
歯医者が苦手
西オーストラリア州在住のカスミです

  • ビザを申請したことがある人
  • 永住権に挑戦している人
  • コアな話に興味がある人

読み始める前の注意点
オーストラリアにおいて、資格がない人間がビザについてアドバイスすることは違法です。
今記事に、ビザのアドバイスは一切含まれておりません。私が体験したことのみを淡々と書き述べているまでです。
アドバイスが欲しい人、ビザに関することは、必ず、エージェントや移民書士、弁護士の方に聞きましょう。彼らの経験や知識には確かな価値があります。

さて、本題に入ります

ビザ却下に至る経緯

却下までの流れ

申請したビザは、

Regional Sponsored Migration Scheme (RSMS)
(subclass 187)

TAFE にて Diploma of Horticulture を修了

↓ 2ヶ月後

永住権にあたる RSMS を申請

↓ 9ヶ月後

申請が却下される

ビザ却下の理由

これは、ビザが却下されたときに内務省から届いたレターの一部です。

ビザ却下の理由
  • 法規5.19(4)の条件を満たしていない
  • ノミネーター(雇用主)は、当該ポジションの必要性を十分に説明できていない
  • 当該ポジションを雇用するためにビザを出す必要がない
  • 当該ポジションは、オーストラリア人やPR保持者で賄うことができる

これらが、内務省から通達されたビザ却下の理由です。

異議申し立て(appeal)の詳細

申請却下の通告を受けてから21日以内なら、Administrative Appeals Tribunal (AAT)という機関に異議申し立てする権利があります。

通告を受けた日に、永住権申請の代行をしてもらっていた弁護士の方と電話して、異議申し立てをすることに決めました。

提出書類

異議申し立ても弁護士の方に引き続きお願いしていたので、どのような証拠を追加で提出したか、全ては把握できておりません。

知っている限りでは以下の通りです

  • 私が働いている様子をボスが撮ったビデオ
  • ファームでアドバイザーとして携わっている人(元農林水産省所属)からのレター


また、提出した証拠ではないですが、ファームのオーナー一家からその地域の議員に直接話してみるつもりだと聞いたこともあります。

申請費用

3194ドル(約33万円*)
*1ドル104円換算

このうち、1764ドル(約18万円*)が政府に支払ったお金です。
異議申し立てが通ると、この半額が返金されます。

審査にかかった期間

37ヶ月

本当に本当に長かったです。

この間は、ブリッジングビザで制限なく働くことができ、国民保険であるメディケアを持つこともできました
ただ、日本に一時帰国の際は、ブリッジングビザBを申請する必要があり、面倒でした。

オーナー一家は皆、とても良い人たちばかりで良好な関係が築けており、長く働き続けるのが全く苦ではなかったのが不幸中の幸いです。

同じように永住権取得を目指していた人たちから、勤めている会社にビザのスポンサーになってもらうかわりに奴隷のように働かされる人の話をたくさん聞いてきました…。
特にレストランといったホスピタリティ業界でよくある話です。
ここの話はまた別の記事で書きます。

異議申し立てから永住権取得の経緯

37ヶ月後にAATから連絡が来ました。

異議申し立てが通ったので、永住権の審査が Department of Home Affairs (内務省)に差し戻される

という内容でした。

↓ 5ヶ月後

健康診断の受診、期限切れとなった無犯罪証明書の再提出といった追加書類の提出依頼

↓ 2ヶ月後

全ての追加書類を提出し終え、最後の書類を提出したその日に、無事に永住権取得

最後に

不安でいっぱいの毎日で、いつ強制帰国になるのかという恐怖が常にありました。日本に帰ったら何の仕事に就こうか、そういうことも本気で考えていました。

異議申し立ての結果を待っている間は、自分からはなにもすることが出来ず、ただ待つだけで、もどかしさや歯痒さを感じたこともありました。

この期間に、一点だけ心掛けて積極的にやっていたことがあります。それは、ゴミの分別をしっかりすることです。
オーストラリアでは、ゴミは埋め立てられますが、そのゴミを減らす為に、リサイクルが推奨されています。

リサイクルするの、正直面倒です。

しかし、オーストラリアという国を大事にしない人がオーストラリアに招かれるわけない、という考えからゴミの分別はしっかりやっていました。

最後に話が少し逸れましたが、以上が、永住権却下に関する出来事でした。

永住権取得に費やした時間、かかった費用や方法などをまとめた記事もあわせてどうぞ。

ビザに関することは、オーストラリア政府のウェブサイトから調べましょう。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

永住権取得を目指す全ての方、オーストラリア生活を存分に満喫したい全ての方、そしてオーストラリアが大好きなそこのあなたを心より応援しています。

筆者 カスミのプロフィールはこちらです。

オーストラリアでの生活、タメになること、職場での面白い話、西オーストラリア州の魅力、ファームジョブの求人などをX/Twitterにて発信しています。
気軽にコメント/フォローしてください。

それでは、bye~~

この記事を書いた人
カスミ

西オーストラリア州のド田舎で暮らしています。ワーホリビザで始まり、学生ビザを経て、人生のどん底『永住権申請却下』を経験していますが、その後無事に永住権(S187)を取得しました。
オーストラリアで出会った日本人の夫と素敵なオーストラリア人達に囲まれて、のんびりのびのびした毎日を過ごしています。
夢は、広い庭がある家を買って果樹園を作ることと、英語圏の国に旅をして現地民に『Do you live in Australia? 』と聞かれるくらいオーストラリア英語を使いこなすことです。
オーストラリアでの生活も10年になるので、今までの経験や知識が少しでも誰かの為に役立ってくれればと思いブログを書いています。
どうぞよろしくお願いします。

カスミをフォローする
ビザ法律

コメント