州立専門学校 TAFEってこんなところ。永住権を目指す人に人気の学び舎【基礎知識/Horticulture 編】

TAFE
カスミ
カスミ

Hiya~~
西オーストラリア州在住
ガーデニング大好きカスミです。

  • TAFE て何!?と思っている人
  • TAFE に興味がある人
  • オーストラリアで園芸を学びたい人

オーストラリアで永住権を取得する方法は多数ありますが、

オーストラリアで学校に通う→スポンサーの下で働く→永住権申請

は、よく聞く方法のひとつです。
実際に私もこの道筋を通って、永住権を獲得しました。

私が永住権を取得した方法・かかった時間とお金の詳細は以下の記事にまとめてあるので、オーストラリアの永住権に興味がある人は一読ください。

永住権を取るために通う、『学校』の種類は様々で

  • 州立専門学校TAFE
  • 私立専門学校
  • 大学

と様々ですが、今回は、州立専門学校 TAFE のお話をします。

それではー、どうぞっ!

TAFE ってどういう意味?

カスミ
カスミ

TAFE って名前よく聞くけど、何かの略?

同僚 Brendan
同僚 Brendan

TAFE は Technical And Further Education  の略だよ

カスミ
カスミ

なんて発音するの?

同僚 Brendan
同僚 Brendan

発音は 『ていふ』。 『て』にアクセント 『い』は弱めに発音するよ

TAFEに入学する方法とは?

留学エージェントを経由するか、個人で連絡すれば手続きができます。

入学の際には、受講するコースに応じて必要な英語力が異なります。

TAFE のホームページには以下のような記載があります。

English language requirements
The basic level of English proficiency required for entry into most TAFE courses is the equivalent of Academic IELTS 6.0, with no band lower than 5.0. Some courses may require a higher level of English such as IELTS 6.5 (or equivalent).

https://www.tafeinternational.wa.edu.au/tafe-courses/tafe-admission-requirements

殆どのコースでは、IELTS6.0相当が必要とされ、IELTS6.5相当が必要になるコースもあります。
リーディングやリスニング、といったそれぞれのセクションで5.0を下回ってはいけません

例えば、nursing (看護師)は高い英語力が必要なコースのひとつです。 


悩めるカスミ
悩めるカスミ

IELTSのスコアが足りない!!わたし、TAFEに入学できないの!?

IELTSのスコアをクリア出来なくても、
入学する方法はあります!

  • TAFE が独自に作成する英語のテストに合格
  • 併設している一般英語コースを修了して内部進学
  • 提携する外部の語学学校から進学

TAFE独自の英語テストは、ライティング40分グラマー20分リーディング30分の3セクション構成で合計1時間30分でした。

併設の英語コースは、6ヶ月の『certificate 3 in written and spoken English 』 を修了すれば、その後、専門コースに入学できました。

提携する外部の語学学校は、いくつかありますが、私の夫は、パースにある『フェニックス アカデミー/Phoenix Academy 』という学校で一定の成績を収めることで TAFE へ進学することができました。

TAFE ではどんな人が勉強してるのか?

カスミ
カスミ

どんな人が勉強しているの?

同僚 Brendan
同僚 Brendan

下は高校生から、上は60歳を超えた人もいるよ

カスミ
カスミ

高校生は通ってる高校の授業に出席しなくていいの?

同僚 Brendan
同僚 Brendan

TAFEでの勉強も高校のカリキュラムの一環だから問題ないよ!
僕はYear 11 (高2) では、週の4日は高校、1日はTAFE
Year 12 (高3) では、週の3日は高校、2日はTAFE だったよ


オーストラリアでは、希望した高校生は週1-2日程度、TAFE で専門的なことを学び、それを高校卒業の為の単位と交換することもできます。TAFEで高校生の子と一緒に授業を受けることは普通にあります。

私が勉強してたときは、20人弱のクラスに1-2人高校生の子が加わってました。

高校生のときから一歩外に出て専門的なことを学べるのはいいことですね!

上は60歳を超えた人もいるって本当!?

同僚 Brendan
同僚 Brendan

そうだよ。何歳になっても新しいことを勉強できる環境があるし、それが普通だよ!



日本の専門学校を想像してたら、かなり驚くかもしれませんが、実は、TAFE では、40代50代は普通、60歳を超えた方でも勉強してるのが当たり前の光景で見られます。
私も夫も、60歳くらいのクラスメイトと一緒に勉強していました。

オーストラリアでは、何歳になっても新しいことを勉強する環境が整っていてそれが普通という考え方が一般的と言えます。

ですので私は、夫には55歳までなら、またTAFE で勉強し直していつでも転職していいよと、言っています。
彼の人生なので、好きなことを学んでそれを仕事にしてもらいたいです。

コースの種類ってどんなものがあるの?

ひとことで言うとたくさんあります。

ただし、私が通った Bunbury キャンパスのような田舎にある TAFE では、留学生が入学できるものは限られています

私のまわりでは、永住権に繋げる為に、クッカリーチャイルドケアを勉強してた人が多かったです。

TAFE は州立の専門学校で、州によって多少の違いがあることはご理解ください。

今回は、私の経験に基づいた西オーストラリア州バンバリー(Bunbury)キャンパスでのお話です。

夕方キャンパスに来るカンガルー

Horticultural (園芸)コース

期間
Certificate 2 in Horticulture    6ヶ月  
Certificate 3 in Horticulture6ヶ月
Certificate 4 in Horticulture6ヶ月
Diploma of Horticulture6ヶ月

Certificate 2 in Horticulture

Certificate II in Horticulture | South Regional TAFE

座学50%、実習50%

植物の基本的なことを勉強します。それは、仕組みや、名前の付け方、由来といったことです。

実習では、実際に外へ出て歩きながら植物を観察し、座学で得た知識をもとに学びを深めていきます。
先生とクラスの皆で協力して、設計から始めて1つの小さな庭を作ります。

Certificate 3 in Horticulture

Certificate III in Horticulture | South Regional TAFE

座学50%、実習50%

更に一歩踏み込んで、Certificate 2の内容からより詳しく専門的なことを勉強します。

植物の増殖、雑草・害虫・病気への対応、薬品の使用と管理、灌水、配置、肥料、安全な職場環境

具体的な例を挙げると、発芽の仕組みや、病気の種類、植物に合わせた肥料の種類、更に、栄養が不足しているのか過剰なのかの見分け方やその原因というようなことです。

実際に学んだことを活かして、設計から全て1人でおこなって小さい庭を作りました。

Certificate 4 in Horticulture

Certificate IV in Horticulture | South Regional TAFE

座学65%、実習35%

勉強の対象がより、外へ広がっていきます。
公園の管理方法について勉強します。オーストラリアでは、Ranger (レンジャー)と呼ばれる人たちが公園やナショナルパークの管理をしています。公園の駐車場にRanger と書かれた車が停まっているのを見たことがある人もいるかと思います。

公園に生えている木の観察や、遊具の安全性の確認といった、公園全体の管理方法について実際に現場に足を運んで勉強していきます。

Diploma of Horticulture

座学のみで実習がなくなりました

勉強の内容もより高度になってきます。予算や経費の計算、持続可能な造園、土の観察、など勉強は多岐にわたります。

コース卒業後に就ける仕事

  • 庭師、造園師(Landscape gardener)
  • 種苗・苗木を育てる仕事(Nursery person)
  • 公園・庭・スポーツ施設における、芝の管理人(Greenkeeper)

Horticulture 関連の英単語

記事の終わりにいくつか園芸関連の英単語を紹介します。

キャンパスの様子

まとめ

いかがでしたか。
TAFE がどんなところか想像つきましたか?

入学する方法は

  • IELTS(アイエルツ)などの英語のテストで一定のスコアを取る
  • TAFE独自の英語の試験に合格する
  • 内部、又は外部の語学学校を修了する




今記事のまとめです

  • TAFE では幅広い年齢層の人たちが勉強している
  • Horticulture(園芸)コースでは、園芸に関する内容を幅広く学び専門的な知識を身につけることができる
  • 卒業後には、庭師・芝の管理人・苗木を育てる仕事に就くことができる

  

最後までお付き合いいただきありがとうございます。


私は、永住権取得を目指す全ての方、オーストラリア生活を存分に満喫したい全ての方、そしてオーストラリアが大好きなそこのあなたを心より応援しています。

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筆者 カスミのプロフィールはこちらです。

それでは、bye~~

この記事を書いた人
カスミ

西オーストラリア州のド田舎で暮らしています。ワーホリビザで始まり、学生ビザを経て、人生のどん底『永住権申請却下』を経験していますが、その後無事に永住権(S187)を取得しました。
オーストラリアで出会った日本人の夫と素敵なオーストラリア人達に囲まれて、のんびりのびのびした毎日を過ごしています。
夢は、広い庭がある家を買って果樹園を作ることと、英語圏の国に旅をして現地民に『Do you live in Australia? 』と聞かれるくらいオーストラリア英語を使いこなすことです。
オーストラリアでの生活も10年になるので、今までの経験や知識が少しでも誰かの為に役立ってくれればと思いブログを書いています。
どうぞよろしくお願いします。

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