Hiya~~
ファームジョブ歴6年
西オーストラリア州在住のカスミです
- ファームジョブの闇
- 悪徳ファームの特徴
オーストラリアに来て、ファームジョブをするワーホリの人も多いですね。
ファームジョブは、周りになにもない田舎でまとまった時間働けるので、お金を貯めるには最適な仕事の一つだと思います。
しかし、法定賃金を守らず、ワーホリを自分たちの都合のいいように使う悪徳ファームは残念ながら数多く存在します。
1日で10ドルしか稼げなかった。
仕事が週一しか貰えず家賃で貯金が減る一方
こんな話は耳にタコができるほどたくさん聞いてきました。
今記事では、自分の身に起きたことやワーホリ仲間から聞いた話を総合的にまとめ、オーストラリアの法律も交えて悪徳ファームの特徴とその理由をお伝えします。
以下のことに一つでも当てはまるファームは悪徳ファームの可能性があります。
このようなファームに出会ってしまったら、既に働いた労働時間やお金が多少無駄になっても、それ以上損失を出さない為にすぐ移動することをお勧めします。
悪徳ファームの可能性は高いですが、絶対とは言い切れません。
一つひとつ理由をしっかりご説明します。
それではー、どうぞっ。
Pay Slip(給与明細)を出さない
雇用者が正確な情報を記録し、
被雇用者が正しい賃金や権利を受け取る
為に、Pay Slipは使われます。
働いた時間を故意に減らしたり、最低賃金を守らなかったりする悪徳ファームが記録を残さない為にPay Slipを出さないのは、奴らの常套手段です。
参照 Pay slips – Fair Work Ombudsman
しかし、Pay Slipを出さない会社は100%悪徳ファームとは言い切れないのです。
私がかつて期間限定で働いてたファームは、頼まない限りPay Slipを発行してしてくれませんでした。
因みに頼んでも手書きのシンプルなPay Slipしかもらえません。しかしそこのファームは、
というように超ホワイトファームでめちゃくちゃ働きやすかったです。オーナーもとてもいい人でした。
しかしここのファームはかなりレアなケースなので、Pay Slipが無いとこは悪徳ファームだと思って間違いないです。
Superannuation を払っていない
Superannuation とは、時給とは別に追加で雇用者が給料の11.5%(2024年7月時点)を支払わなければならないお金です。
ワーホリの人達は英語が出来なかったり法律に疎かったりする人が多いので、悪徳ファームはそういう人を狙って本来払うべきお金を払わずにごまかしています。
パーマネントポジションで雇用されている
オーストラリアには2つの雇用形態があり
パーマネントポジション
と
カジュアル(ポジション)
日本で言う正社員とアルバイトと同じです。
パーマネントポジションの内訳は、
であり、彼らは、
これらのことから、安定した収入が見込まれます。
* 働いた合計期間により異なり、最低でも1週間、最長で4週間前通告が法律で決まっています。
しかし、一方で、カジュアルは、
ということから安定性に欠けるので、カジュアルローディングと言い、時給は、パーマネントポジションより25%上乗せされています。
オーストラリアで働くオーストラリア人ですら、誰でも簡単にパーマネントポジションを貰えるわけではありません。
ちゃんと仕事が出来て、責任感があり、信頼して仕事を任せられるような人じゃないといけません。
ましてや、ワーホリのような短期滞在者でパーマネントポジションに就ける人は殆どいないと思ってください。
(誰も就けないと言っているわけではありませんので誤解しないでください。)
ファームジョブは天候にかなり左右されます
不作の年で全然仕事がないことなんて普通です
雨が降り続き仕事が思ったように進まないことも十分あり得ます
ファームジョブのような、一時的(主にピッキングの時期)に多くの人手が必要になる仕事は、基本的にカジュアルで賄われます。
仕事がなくなればそこでワーカーを全員解雇すればいいだけの話なので雇用主にとっては楽だからです。
よほど大きな会社で、仕事が大量にあって、いつまでにこの仕事が終わる予定だ、とスケジュール管理が完璧なとこでない限り、ワーホリをパーマネントポジションで雇って人件費を削ろうとしているファームには要注意です。
先ほど言いましたが、パーマネントポジションで雇われていると、有給休暇を得る権利があります。現時点で何時間分貯まっているのかは、Pay Slipに記載してありいつでも確認できます。
因みに、こんな感じです。実際の Pay Slip です。
パーマネントポジションで雇われているのに
Pay Slipに有給休暇の記載がないとかなり危険です。
Pay slipに関するフェアワークのウェブサイトを参考のため貼っておきます。
ファームとワーカーの間にコントラクターがいる
ファームジョブをゲットする方法は大きく分けて3つです
上二つは、ファームと直雇用になるので、中抜きされる心配はありません。
私は3つ目の状況でした。ファームがコントラクターへ私の労働への対価を払い、コントラクターから私へ給料が振り込まれていました。
がっつり中抜きされ、最低賃金以下で働かされていました。
しかし当時の私は英語も上手くなく、オーストラリアの法律なんて全く知らなかったのでどうすることもできませんでした
ファームとの間にコントラクターがいると厄介です。
ファーム自体は悪徳ではないのに、コントラクターががっつり中抜きして、結果最低賃金以下で働かされることになるからです。
コントラクターが日豪プレスに載せてた
ファームの求人に連絡したことが悲劇の始まりでした。
悪質なコントラクターから身を守る為にも、ファームは直雇用が絶対お勧めです。
SNSやウェブ掲示板のファーム求人情報の注意点
ワーホリ時代に出会った悪質コントラクターから、
他にワーカーを連れてきたら紹介料を払う
と言われたことがあります。
これは決して珍しいことではなく、ワーホリ時代、ファームジョブをしてた友人からも聞いたことがある話です。
紹介料を稼ぐ為に、SNSや日豪プレス等のウェブ掲示板に
求人を載せている人はたくさんいます。
注意してください。
稼げる仕事なら紹介料が発生してようが多少目をつむることも出来ますが、こういう場合は、全然稼げない悪徳ファームの可能性が大きいです。
誰かにファームジョブを紹介してもらうときは、雇用形態を必ず確認するようにしてください。
ファームと直雇用ではなく、コントラクター/仲介業者に雇用される場合は、正直危ないニオイしかしません。
私自身、X/Twitter上で過去に2度、合計3人にファームジョブを紹介しました。
紹介先は、私が実際に働いていたファームで、紹介料は一切貰ってないですが
という理由からこのようなことをしています。
以下は、実際に仕事を紹介した子たちが町を出るときに送ってくれたメッセージです。
仕事は勿論大変ですが彼らなりにここでの生活を楽しんでもらえたようで良かったです。
絶対に知っておくべきこと
ファームジョブでも勿論、最低賃金はあります。
たとえ歩合制で働いていても、その給料が最低賃金を下回ることは許されません。
オーストラリア政府フェアワークのウェブサイトです。年齢やスキルによって最低賃金が異なるので、こちらで確認してください。
Welcome to the Fair Work Ombudsman website
まとめ
オーストラリアのファームジョブの闇、悪徳ファームの特徴についてまとめましたがいかがでしたか。
悪徳ファームである可能性が高いファームの特徴は
ちゃんと法定賃金を守っているファームもたくさんあるので、そういうファームにみなさんが出会えることを祈っています。
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最後までお付き合いありがとうございます。
なるべく分かりやすく書いたつもりですが、疑問があれば遠慮なくコメント欄で聞いてください。
私は、永住権取得を目指す全ての方、オーストラリア生活を存分に満喫したい全ての方、そしてオーストラリアが大好きなそこのあなたを心より応援しています。
筆者 カスミのプロフィールはこちらです。
それでは、bye~~
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