Hiya~~
西オーストラリア州在住、田舎暮らしのカスミです。
- ファームジョブについて知りたい人
- ファームジョブを始める人
- 快適なファーム生活を送りたい人
オーストラリアにてワーキングホリデービザで滞在している人は、
などの理由からファームで働く人も多いです。
今記事では、バックパッカーもたくさん働いているファームでスーパーバイザーの経験がある私が、
オーストラリアのファームジョブがどのようなものか
ファームジョブをする為に必要なものは何なのか
経験をもとに幅広くお話しします。
それではー、どうぞっ!
ファームジョブの仕事内容
時期や作物の種類によってやることは実に多様です。
イチゴやトマトのような毎年苗を植える作物は
ということが主な仕事に対して、
リンゴや梨のような木になる作物は
- 不要な枝を切る Pruning(プルーニング)
- 不要な実を落とす Thinning (シニング) – 間引き
- 収穫 Picking
- 詰め作業 Packing
という作業が主にあります。
上記のことから、作物により仕事の内容が大きく異なることがよくわかると思います。
また、数はかなり少ないですが、
Nursery といって、苗を育てているファームでは
といった仕事もあります。
ファームで働く人の1日
ファームで働く人の朝はとても早いです。
基本的には、周りが見えるくらい明るくなったら仕事が始まるので、夏は5時〜6時頃から仕事が始まります。
冬は日の出が夏よりも遅いので6時〜7時頃から始まります。
パッキングの仕事は、その日に収穫されたものをパックに詰めていくので、ピッキングの人より始まるのは少し遅いです。
しかし、周辺ファームから作物が集められ、パッキングのみを専門的に行なっている大きな会社では、特殊な冷蔵室に作物が保管してあるので、始業時間は早いです。繁忙期は5時から始めるところもあります。
1日のスケジュール
各ファームによって多少異なりますが、だいたい共通している流れとしては、以下の通りです。
始業
↓ 2-3時間働く
スモコ(15-30分休憩)
↓ 2-3時間働く
昼食(30分-1時間)
↓ 2-3時間働く
終業
スモコ って何?
『スモコ』とは、smoke が語源で直訳ではタバコ休憩ですが、タバコを吸わない人は、紅茶を飲んだりクッキーやケーキを食べたりしてちょっとした休憩を取るものです。
スーパーバイザーをしていたときは、ボスのお母さんがたまに手作りケーキを焼いて、スモコに持ってきてくれてみんなで食べていました
大事なこと
1日に働く時間は、仕事内容、天候、忙しさによって大きく異なります。
ワーホリのとき、Caboolture (クイーンズランド州)という町周辺の苺ファームで働いていたとき、シーズン中のピッキングは1日8時間前後働いていましたが、収穫期前の Cutting や Weeding の仕事は1日に5時間位でした。これらの仕事は常に腰を曲げた状態でやるので、5時間もやれば疲労感MAXでした。
40℃を超えるようなとても暑い日は午前いっぱいで仕事が終わることもあります。あまりにも暑い日にピッキングをしていると収穫した果物にダメージがかかるからです。
ファームジョブで必要なもの
外仕事
絶対に必要なもの
仕事中に荷物を持ち運べない場合もあるので、水筒は、大きなものを1本と持ち運べる小さいものが1本あると便利です。
ワーホリのときは、2Lの牛乳ボトルを何度もすすいで水筒として使っていました
雨が降る心配が全くない季節に働くなら運動靴でも問題ないです。
小雨でも基本的に仕事は続けますし、夜中に雨が降って地面がぬかるんでいることがあるので、長靴が必須になることもあります。
長靴は英語で Gumboots (ガンブーツ)
グローブも絶対に必要です
素手でファームジョブをしている人を何人も見てきましたが、彼らの手は、黒く薄汚れて汚く、爪の間にも砂が詰まっています。例え毎日手を洗っていても少しずつ汚れが取れなくなってきます。
そんなに汚くならず、楽そうに思える苺のピッキングでも、素手の子たちの手は時が経つにつれて汚くなっていました。
オーストラリア大陸上空のオゾン層が薄いが故に紫外線がとても強いので、帽子を被り、サングラスをかけ、日焼け止めを塗るなどして紫外線対策をすることは絶対です。
絶対ではないが高頻度で必要なもの
ファームによっては、Hi visの着用を義務付けているところもあります。
小雨でも仕事を続けるので雨具はあるといいです。
西オーストラリア州とクイーンズランド州でファームの経験がありますが、どちらも、冬の朝はとても寒くて防寒着がないと凍えますが、天気がいい昼間は長袖シャツか、半袖+アームカバーでも十分です。
防寒着として、ユニクロのウルトラライトダウンを買って持っていきました。10年たった今でも現役です。
防寒着も同様に、 K mart や Big W で安いパーカー等を買ってファームジョブが終わると同時に捨てるので問題ないです。
あると快適さが増すもの
単調な仕事は音楽を聴きながらするほうが楽です。
イヤフォンで聴くなら必ず片耳だけにしましょう。スーパーバイザーの指示がいつでも聞ける状況にしておくのは働くうえで常識です。
スピーカーを使う人は自分だけが聞こえる音量にしましょう。たまに、爆音で音楽を流しているワーカーを見かけますが、迷惑かつ非常識極まりないです。
半袖のシャツに腕ぬきをつけると、長袖で働くより、通気性がいいです。紫外線の問題から必ず腕が隠れるようにしましょう。
夏はキンキンに冷えた紅茶を、冬は温かい紅茶を魔法瓶で持って行き、スモコで飲むととても幸せな気持ちになります。
ファームジョブ中に滞在するバックパッカーやシェアハウスは、暖房設備が整っていない所が多いです。
オーストラリアは温かい国というイメージを持っている人がたくさんいますが、冬は寒いです。
冬の夜は、湯たんぽが大活躍します。
寝る1時間前に布団の中に湯たんぽを入れておけば、温かさは朝まで持続することもあり、快適に寝ることができます。
K Mart や Target で安く買うことができるので本当にお勧めです。
湯たんぽに熱湯を入れてはいけません。
お湯はギリギリまで入れずに、栓を閉める前に空気を抜くことに注意してください。
屋内での仕事(パッキング)
パッキングの仕事は、外仕事に比べて、汗もほとんどかかないし、日にも焼けないし、汚れないしで、女性には人気です。
私は、食品工場でコンビニ弁当を作る仕事を単発でしたことがあり、ベルトコンベアを前に8時間働いて頭がおかしくなりそうだったので、パッキングを毎日やるのには向いてないです。
冬期のみ週一というような頻度では何度もパッキングの経験はあります。
必要かもしれないもの
基本的に必要なものは、外仕事の人より圧倒的に少ないです。
会社によっては、Hi visの着用を義務付けているとこもあります。そうでなければ、動きやすい適当な服を着て働けます。
会社によっては、安全靴の着用を義務付けているとこもあります。
安全靴とは、靴のつま先部分に鉄製のカバーがついており、靴の上にモノが落ちてきても足が守られるようになっています。
会社によって、仕事中に音楽を聴いてもいいところと禁止されているところがあります。聴いてもいいのならばあった方が気持ちが楽です。
英語の歌やニュースなどを聞いて、リスニング力を鍛えることもおすすめです。
朝はクラシック音楽、スモコ後は英語の勉強、ランチ後は好きな曲といように時間帯で聴くものを変えていました。
具体的な仕事の例
苺のピッキング
写真のようなトロリーを使ってピッキングします。
足で地面を蹴って進みながら左右の畝から苺を収穫します。
シーズンが始まったばかりの頃は、広い苺畑を2日かけて収穫し、その翌日は1日休み。それを繰り返していました。
シーズン真っ只中では、2日では全て収穫しきれないくらい苺が取れるので、2.5日かけて収穫してました。3日目は半日で仕事が終わりましたが、最長で1-2週間くらい、丸一日休みは無かったです。
ファームによってやり方は様々です。上記は私が働いていた Caboolture の苺ファームです。
リンゴや梨、ネクタリンのピッキング
ピッキング用のバッグを体の前にぶら下げて収穫します。
写真の果物はネクタリンです
バッグがいっぱいになったら、ビンと呼ばれる大きな箱に移し入れてバッグを空にしてまた収穫するという流れです。
木の高い位置にある果物はladder(ラダー)と呼ばれるハシゴを使って収穫します。
ピッキングバッグを使っての収穫を何日も続けていると肩や腰、背中が痛くなります。
そういう場合は、こまめにバッグを空にすると、肩などへの負担は減ります。ただしその分スピードは落ちます。
歩合制で働くなら、疲れたら自分のタイミングで休憩することが出来ますが、時給制で働いているときは周りのスピードよりあまりにも遅いとクビになりかねません。
気合いで乗り切るか、クビにならないギリギリのスピードでなんとか耐えて頑張るか、辞めて別のファームで働くしか方法はないです。
リンゴは、とても弱くダメージを受けやすい果物です。
収穫するときに指で強く握ったり、バッグを空にするときに勢いよくビンに入れると、時間が経った後にリンゴにダメージの跡が付き傷みやすくなります。
ダメージを受けたリンゴが多いとそれだけファームの経営者の収入は減ります。収穫された果物の何%がダメージを受けているかの報告書をチェックしているときのボスはいつもピリピリしていました。
パッキング
同じバックパッカーに住んでいて、パッキング工場で働いてた友人は、手首が腱鞘炎になって痛い、とよくぼやいていました。
パッキングでは、流れてくる果物が傷んでないか確認するために、一つ一つ手に取って、手首を返して裏面も見るので腱鞘炎になったそうです。
そこのパッキング工場は仕事のスピードが早いと有名だったので、パッキングをすると必ず腱鞘炎になるわけではないので安心してください。
まとめ
オーストラリアのファームで働くのがどんな感じかイメージがわきましたか?
効率よく仕事を探す方法や、トライアルのコツはこちらの記事にまとめてあるので、あわせてどうぞ。
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長年働いていたファームのボスとは今でも連絡を取り合う仲で、求人があれば、私が投稿してボスに連絡し、日本人バックパッカーを優先的に雇ってもらっています。
最後までお付き合いありがとうございます。
なるべく分かりやすく書いたつもりですが、疑問があれば遠慮なくコメント欄で聞いてください。
私は、永住権取得を目指す全ての方、オーストラリア生活を存分に満喫したい全ての方、そしてオーストラリアが大好きなそこのあなたを心より応援しています。
筆者 カスミのプロフィールはこちらです。
それでは、bye~~
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